MENU
  • TOP
  • Novus Digitalとは
  • 会社概要
  • プロフィール
  • サービス紹介
  • 料金プラン
  • ブログ
  • FAQ
  • お問い合わせ
岡山のホームページ制作会社|相談から始めるWeb制作|Novus Digital
  • TOP
  • Novus Digitalとは
  • 会社概要
  • プロフィール
  • サービス紹介
  • 料金プラン
  • ブログ
  • FAQ
  • お問い合わせ
岡山のホームページ制作会社|相談から始めるWeb制作|Novus Digital
  • TOP
  • Novus Digitalとは
  • 会社概要
  • プロフィール
  • サービス紹介
  • 料金プラン
  • ブログ
  • FAQ
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. Blog
  3. 補助金や流行でAIを入れる前に|”何のために”を飛ばす中小企業が必ずつまずく理由

補助金や流行でAIを入れる前に|”何のために”を飛ばす中小企業が必ずつまずく理由

2026 6/16
Blog
2026年6月16日
日本人の50代男性経営者が、地方都市の中小企業のオフィスで、補助金のパンフレットらしき書類を片手に、パソコン画面のAIツールと見比べながら思案している場面。少し焦りと迷いのある表情。午前の柔らかい自然光、写真風、ドキュメンタリーテイスト、落

「補助金が出るうちに、うちもAIを入れておいたほうがいいのかな」
「まわりがどんどん使い始めてるけど、乗り遅れたらまずいよな」

最近、こういう相談が本当に増えました。テレビでもネットでも「AIで仕事が変わる」「使わない会社は取り残される」という話があふれていて、経営者としては落ち着かない。そこに「補助金で安く導入できます」という話が重なると、もう「今やらなきゃ損だ」という気持ちになってくる。その焦り、僕はすごくよく分かります。

僕はNovus Digital(ノバスデジタル)という会社で、中小企業の社長さんのWeb活用やAI活用に、伴走者として関わっています。そして僕自身、AIにはずいぶん振り回されながら、それでも今では業務の中心に据えるところまで使い込んできました。その両方の立場から、はっきり言わせてください。「補助金が出るから」「流行っているから」でAIを入れた会社は、ほぼ間違いなくつまずきます。ただ、これは誰かを責めたい話ではありません。白状すると、僕自身、AIを使い始めたきっかけも「流行」でした。だからこそ、目的を飛ばした入り口がどれだけ危ういかを、身をもってお話しできるんです。

世の中の記事はたいてい「導入を成功させるステップ」を教えてくれます。目的を決めて、ツールを選んで、研修して、効果測定して、と。でもこの記事では、そういう「やり方」の話はしません。その手前にある、もっと大事な一点。そもそも、あなたはなぜAIを入れたいのか。「何のために」を自分の言葉で言えるか。この問いを飛ばした会社が、どんなふうにつまずくのか。そして、流行に振り回されないために経営者は何を考えておくべきか。僕が1年間あえて静観した経験も交えながら、お話ししていきます。

目次

「周りが使ってるから」で入れた会社が、なぜ続かないのか

日本人のビジネスパーソンたちが居酒屋やオフィスで談笑している場面。一人がスマホを見せて「AIすごいよね」と盛り上げているが、聞いている側はどこか他人事のような表情。熱量の差を感じさせる構図、写真風、自然光、リアルな雰囲気

まず、いちばん多い入り方から見ていきます。「流行っているから」「同業がやっているから」という、外からの空気に押されて始めるパターン。これがなぜ続かないのか、構造から見ておきたいと思います。

「時代はAIだよなあ」で止まる会社のリアル

先日、ある集まりで「時代はAIだよなあ」という言葉が、ふいに誰かの口から出ました。その場は「AIすごいよね」「もう何でもできるんでしょ」と、ひとしきり盛り上がる。でも、です。「で、実際に使ってますか?」と聞くと、ほとんどの人が使っていない。話題としては盛り上がるのに、自分の仕事には一ミリも入ってきていない。僕は、この光景の中に、流行起点の導入がつまずく理由がすべて詰まっていると感じました。

「すごい」と感じることと、「使う」ことの間には、想像以上に深い谷があります。「時代はAIだよなあ」で会話が完結してしまうのは、関心がないからではありません。その「すごい」が、自分の明日の仕事にどうつながるのかが、まったく見えていないからです。関心と行動を結ぶ橋が、架かっていない。この状態のまま「うちも流行に乗ろう」と号令だけかけても、現場は「すごいね」で止まったまま、誰も渡ってこないんです。

これは会社全体でも同じことが起きます。「同業のあそこも入れたらしい」「展示会で勧められた」——そういう外側の理由で導入を決めると、社内には「なぜうちがこれを使うのか」という芯が一本も通っていない。だから、最初こそ物珍しさで触っても、ちょっとうまくいかないとすぐに「やっぱりうちには合わなかった」と放置される。流行で入れたものは、流行が過ぎれば熱が冷める。当たり前なんですが、この当たり前を見落としたまま「とりあえず入れる」会社が、本当に多いんです。

たとえば、こんな光景に心当たりはないでしょうか。展示会で勧められるまま高機能なシステムを契約した。最初の一ヶ月は担当者も張り切って触っていた。けれど、誰も「これで何を解決したいのか」を言葉にしていなかったので、少し操作につまずいた瞬間に「忙しいから後で」となり、半年後には誰も開かなくなっている。月額だけが、静かに引き落とされ続ける。これは特定の誰かの話ではなく、流行で入れた道具がたどる、ごくありふれた末路です。誤解しないでほしいのですが、世の中には親身に提案してくれる良いベンダーもたくさんいます。問題は道具でも売り手でもなく、入れる前に「何のために」を決めていなかった、ただそれだけのことなんです。

もうひとつ怖いのは、流行で入れた人ほど、AIの答えを無批判に信じてしまいがちなことです。「みんながすごいと言っているもの」として入ってくるので、出てきた答えを疑う習慣が育たない。けれどAIは、もっともらしい顔をして平気で間違えます。このあたりの危うさはAIは堂々と嘘をつく|課金してわかった嘘の事例と経営者ができる対策で具体的に書いていますが、目的もなく「流行だから」で使い始めると、この落とし穴に真っ先にはまります。

補助金が”目的”になった瞬間、主語が会社から国に変わる

日本人の経営者が、補助金の申請書類とパソコンを前に、机に向かって難しい顔で考え込んでいる場面。書類が少し雑然と積まれている。夕方の office、思索的で少し疲れた雰囲気、写真風、ドキュメンタリーテイスト

流行と並んで、もうひとつ強力な「外からの圧力」があります。補助金です。「補助金が出るうちに入れておこう」。この一言が、実はとても危ない入り口になり得ることを、お話ししておきたいと思います。

「補助金があるから入れる」と決めた瞬間に起きていること

誤解しないでほしいのですが、僕は補助金そのものを否定しているわけではありません。使える制度は使えばいい。問題は、補助金が「きっかけ」ではなく「目的」になってしまうことです。「補助金が出るから入れよう」と決めた瞬間、その判断の主語は、自分の会社ではなく国に変わっています。

どういうことか。本来の順番は、「自社にこういう課題がある」→「それを解決するためにAIが使えそうだ」→「ちょうど補助金もある、ありがたい」です。課題が先で、補助金は後押し。ところが、補助金が目的になると順番が逆転します。「補助金が出る」→「だから何か入れなきゃ」→「使い道は後で考えよう」。これは、自社の課題ではなく、制度の締め切りに合わせて経営判断をしている状態です。主語が「うちの会社は」ではなく「補助金が出るから」になっている。自分の会社のことを、自分以外の理由で決めている。これほど危ういことはありません。

主語がすり替わるとき

健全な順番:うちはここに困っている → だからAIを試す → ちょうど補助金もある(主語=自社)

すり替わった順番:補助金が出る → だから何か入れなきゃ → 使い道は後で(主語=制度)

なぜ経営者がこの罠にはまるのか。僕は、そこに「不安」と「もったいない」という、ごく人間的な感情があると思っています。乗り遅れる不安。使わなければ損だという、もったいなさ。この二つが重なると、人は冷静な判断ができなくなる。「タダ同然で導入できるなら、とりあえず入れておこう」という気持ちは、痛いほど分かります。でも、タダで手に入れた道具ほど、使われずに眠る。これは、補助金で何かを導入した会社を見てきた人間の、正直な実感です。安く手に入ったものに、人は本気で向き合えないんです。

この「もったいない」という感情は、経営者にとって本当に厄介です。なぜなら、それはケチや臆病さではなく、会社のお金を預かる者としての真面目さから来ているからです。使える制度を見逃すのは無責任だ、という責任感。その責任感が、皮肉にも「目的のない導入」へと背中を押してしまう。だからこそ、僕はあえて言いたいんです。本当に責任ある判断とは、補助金を取りこぼさないことではなく、自社に要らないものを「要らない」と言えることだと。使われずに眠る道具に補助金を充てることのほうが、よほど会社のお金を無駄にしているんですから。

そして、補助金には必ず締め切りと要件があります。それに合わせて「とりあえず要件を満たす何か」を入れると、今度はその制度の枠組みのほうに、自社の業務を合わせにいくことになる。道具に振り回されるどころか、補助金の書類に振り回される。本末転倒です。補助金は、入れる理由が先にある会社にとっては最高の追い風。でも、入れる理由がない会社にとっては、判断を狂わせる風になる。同じ風でも、自分の軸があるかどうかで、追い風にも向かい風にもなるんです。

僕が流行のAIを1年静観して、それでも振り回されなかった理由

日本人の40代後半の男性経営者が、自宅やオフィスで一人、パソコンに向かいながらも、すぐには手を出さず腕を組んでじっと画面を見つめている場面。冷静に見極めようとする表情。夜の落ち着いた照明、写真風、ドキュメンタリーテイスト

ここまで「流行で入れるな」「補助金で入れるな」という話をしてきました。でも、こう言うと「じゃあAIに後ろ向きなのか」と思われるかもしれません。まったく逆です。僕は今、AIを業務の中心に据えています。だからこそ、その入り口でどう振る舞ったかを、正直にお話しします。

「飛びついて失敗したくない」から、1年あえて静観した

白状すると、僕がAIを最初に意識したきっかけも、流行でした。世間が「すごい、すごい」と騒いでいる。パソコンやスマートフォンが世に出てきたときと同じ空気を感じました。新しい時代が来るな、と。でも、僕はそこですぐには飛びつきませんでした。1年以上、あえて静観したんです。理由はシンプルで、飛びついて失敗したくなかったから。

新しいものが出るたびに飛びついて、結局使いこなせずに放り出す。そういう消耗を、僕は何度も見てきましたし、自分でも経験してきました。だから今回は、騒ぎが落ち着くまで、本当に使えるものなのか、自分の仕事のどこに効くのかを、距離を置いて見ていようと決めた。流行の渦中にいると、冷静な判断はできません。みんなが熱に浮かされているときほど、一歩引いて眺める。これは、AIに限らず、僕が大事にしている構えです。

ここで強調したいのは、「静観」は「何もしない」とは違うということです。僕は静観しながら、ずっと見ていました。これは何ができて、何ができないのか。どういう仕事と相性がいいのか。そうやって1年眺めているうちに、あるとき腑に落ちたんです。「これは、コンテンツ作りに使える」と。Webサイトの文章や、ブログの下書き。僕の仕事のど真ん中にある作業に、明確に効く。流行で飛びついたのではなく、用途が腹落ちしてから、ようやく使い始めた。この順番だったから、僕は振り回されずに済んだんだと思っています。

「何のために」が決まると、道具は後から付いてくる

使い始めてからの僕は、おそらく多くの人が想像するのとは逆の道を歩きました。最初に「すごいツール」を探したのではなく、「自分の困りごと」を起点に、必要に迫られて道具が増えていったんです。

最初はChatGPTを使い込みました。そのうち、別の用途でGeminiも必要になって、しばらくはこの二つを併用していた。ところが、やることが増えるにつれて、だんだん手が回らなくなってきた。ここで僕が痛感したのが、「AIは言葉を返すのは凄く上手いけれど、結局、手を動かすのは自分だ」という現実です。写真の加工も、イラストも、ロゴも、自分でやるより数十倍速くなった。これは本当にありがたい。でも、出てきたものを切ったり貼ったり、最終的に形にするのは自分なんですね。AIは万能の魔法ではなく、あくまで優秀な手の延長だった。

キュウ

どうにも手が回らなくなって、初めて「これは仕組みごと変えないとダメだ」と思いました。そこで導入したのが、今の僕の仕事を支えてくれているAIエージェントです。先に流行があったのではなく、先に「回らない」という切実な困りごとがあった。順番は、いつもこっちなんです。

困りごとが先にあって、それを解決するために道具を選ぶ。この順番だったから、僕は道具を入れるたびに「で、これは何のためだっけ?」と迷わずに済みました。今では、AIエージェントは僕の手足そのものです。大きな目的は、はっきりしています。僕の手足を増やすこと。優秀な部下が一人増えたような感覚です。思い通りに動いてくれないことも、正直まだまだ多い。それでも、やりくりしているうちに、いつの間にか業務の流れに乗っている。少しずつできることを増やしていったら、気づけば何人分の仕事をしてくれているか、自分でも分からないくらいになっていました。

この話で伝えたいのは、僕のやり方を真似してほしい、ということではありません。伝えたいのは、「何のために」さえ自分の中で決まっていれば、道具やツールは後から自然に付いてくるということです。逆に、ここが決まっていないと、どんなに評判のいいツールを入れても、「で、これで何がしたかったんだっけ」と迷子になる。経営者が決めるべきは、ツールの名前ではなく、その手前の「何のために」。僕が伴走しているなかでも、AIがうまく回り始める会社は、例外なくこの一点がはっきりしています。

一気に変えて潰れる会社、小さく始めて加速する会社

日本人の経営者と若手社員が、オフィスで一台のパソコンを一緒にのぞき込み、小さな作業を試している場面。肩の力が抜けた、前向きで和やかな雰囲気。明るい自然光、写真風、ドキュメンタリーテイスト

「何のために」が決まったとして、次に経営者が間違えやすいのが、導入の進め方です。ここでも、流行に煽られた会社ほど、やってしまいがちな失敗があります。それは「一気に変えようとする」ことです。

「全部いっぺんに」が、ついていけない人を生む

流行や補助金で勢いがついた経営者ほど、「どうせやるなら一気に」と考えがちです。全社的に、いっぺんに、大々的に。気持ちは分かります。でも、僕はこれを強くおすすめしません。一気に全部を変えようとすると、必ずついていけない人が出てくるからです。そして、その人たちが置き去りにされた瞬間、現場全体がAIに対して身構えてしまう。

僕自身の導入も、振り返れば一気には進んでいません。ChatGPTから始まって、必要に応じてGeminiが加わり、回らなくなってAIエージェントへ。一段ずつ、必要に迫られて足していった結果が、今の形です。最初から完成形を目指していたわけではない。むしろ、最初はもたもたしていました。それでいいんです。大事なのは、無理のないペースで、業務に一つずつ取り込んでいくこと。

小さく始めるとは、たとえばこういうこと

・まずはメールの返信文の下書きを作らせてみる

・SNS投稿の原稿のたたき台を作らせてみる

・それが業務に馴染んできたら、次の一歩へ。焦らず、一つずつ

こういう「簡単で、効果が見えやすいこと」から始める。そこで「あ、これ便利だな」という小さな成功体験が生まれると、人は自分から次を探しはじめます。誰かに言われなくても、「これもできるんじゃないか」と。最初の一歩さえ無理なく踏めれば、あとは加速度的に進んでいく。これは間違いありません。逆に、最初の一歩が「全社一斉・完全移行」みたいな大きすぎるものだと、踏み出す前に足がすくむ。導入の成否は、技術ではなく、この最初の一歩の大きさで決まると言ってもいいくらいです。

なぜ小さく始めると加速するのか。理由は、一つ使えるようになると、その経験が次の「これもいけるんじゃないか」を呼ぶからです。メールの下書きに慣れた人は、自然と議事録の要約を思いつく。要約に慣れた人は、企画のたたき台を思いつく。一つの小さな成功が、次の挑戦の心理的なハードルを下げていく。これは雪だるまと同じで、最初の芯さえできれば、あとは転がるほどに勝手に大きくなっていく。だから経営者がやるべきは、大きな計画を立てることより、最初のひと転がしを、できるだけ軽く、できるだけ確実にしてあげることなんです。

そして、この「小さく始める」という判断は、導入した後に社員へどう広げていくか、という話とも地続きです。経営者が一人で先走るのではなく、現場の温度差を見ながら進める。そのあたりの構え方は社員にAIを使わせるべきか|現場の温度差に振り回されない経営者の構え方で詳しくお話ししているので、導入の次の段階として読んでもらえたらと思います。

「今は入れなくていい」と言える経営者が、いちばん強い

日本人の50代経営者が、静かな執務室で穏やかな表情で椅子に座り、落ち着いて前を見据えている場面。焦りのない、芯の通った佇まい。夕方の柔らかい光、写真風、ドキュメンタリーテイスト

最後に、世の中のどの記事も書いてくれない、でも僕がいちばん伝えたいことをお話しします。それは、「今のあなたの会社は、AIを入れなくていいかもしれない」という選択肢です。

流行に乗らない判断ができる人だけが、流行を使いこなせる

AIの記事は、ほぼ例外なく「導入すべき」という前提で書かれています。乗り遅れるな、今すぐ始めろ、と。だからこそ、僕はあえて逆を言います。「うちは今は入れない」と、自分の言葉で言い切れる経営者は、強い。それは後ろ向きな先送りではなく、自社の軸で下した、立派な経営判断だからです。

考えてみてください。流行に乗らない判断ができるということは、自社にとって何が必要で、何が必要でないかが、自分の中で見えているということです。逆に、「みんなが入れているから、入れないと不安だ」というだけで導入を決める人は、自社の軸ではなく、他社の動きで自分を決めている。流行に乗るか乗らないかを、自分で選べる人だけが、本当の意味で流行を使いこなせる。振り回されている人は、乗ることしか選べないんです。

これは、僕がずっと言い続けている「安売りをするな」という話とも、根っこでつながっています。「AIで効率化して、もっと安くできますよ」という方向に飛びつくのは、価格競争に自ら飛び込んでいくのと同じ構造です。安くするためにAIを入れるのではない。浮いた時間と力を、お客さんとより深く向き合うことや、自社にしか出せない価値に振り向けるために使う。同じAIでも、「安くするため」に使うのか「価値を高めるため」に使うのかで、行き着く先はまるで違います。この選び方の根っこにある考え方は、中小企業の経営者のための「AIとの向き合い方」でも書いていますので、あわせて読んでみてください。

この「安くするためにAIを使う」という発想がなぜ危ういのかは、価格競争そのものの落とし穴とまったく同じ構造をしています。安さで選ばれた会社は、もっと安い相手が現れた瞬間に捨てられる。この消耗のメカニズムについてはなぜ「安くしないと選ばれない」会社ほど消耗するのかでも書きました。AIを安売りの道具にするのか、価値を磨く道具にするのか。その分かれ道もまた、結局は「何のために使うのか」という問い一つにかかっているんです。

「入れない」も「小さく入れる」も「本格的に入れる」も、すべて等しく正しい選択肢です。大事なのは、どれを選ぶかではなく、その選択を、外の空気ではなく自分の軸で決められているか。それさえできていれば、まわりがどれだけ騒いでいても、あなたは振り回されません。

まとめ:配るべきは、流行でも補助金でもなく「何のために」

日本人の経営者が、明るいオフィスで社員たちと自然な笑顔で立ち話をしている場面。緊張感のない、信頼関係のある職場の雰囲気。明るい自然光、写真風、前向きで温かいトーン

ここまで、「補助金や流行でAIを入れる前に」というテーマで、流行起点・補助金起点の危うさから、僕自身の静観の経験、そして「入れない」という選択肢までをお話ししてきました。最後に、いちばん伝えたいことを書きます。

AIを入れるかどうかで迷ったとき、答えはツールの中にも、補助金の要項の中にも、世間の流行の中にもありません。答えはいつも、「あなたは、何のためにそれを使いたいのか」という、たった一つの問いの中にあります。この問いに自分の言葉で答えられるなら、補助金は追い風になり、流行は判断材料になり、AIはあなたの手足になる。答えられないなら、同じものが、あなたを振り回す風になる。

「補助金が出るから」でも「みんなが使っているから」でもなく、「うちは、これをこうしたいから」。その一言を、自分の言葉で言えるようになること。それが、AI時代に振り回されないための、いちばん確かな軸です。そしてこれは、結局のところ「あなたは自分の会社をどうしたいのか」という、経営そのものの問いと地続きなんですね。AIは、経営者の思想を映す鏡だと、僕は思っています。軸のある人にはAIが力になり、軸のない人はAIに振り回される。道具は、いつも持ち主を映すんです。

もしあなたが今、「補助金もあるし、まわりも始めているし、でも何のために入れるのかと聞かれると、うまく言葉にできない」と感じているなら、それは立ち止まるべきサインです。そして、それは恥ずかしいことでも、遅れていることでもありません。むしろ、流行に飲み込まれる前に「何のために」と問えている時点で、あなたはもう振り回されない側に立っています。その「何のために」を一緒に言葉にしていく作業を、僕は伴走者としてお手伝いしています。自社の軸を、AIの前にまず言葉にする。よかったら、その入り口として社長の「想い」を言語化する完全ガイドも読んでみてください。

💬 AIを”何のために”入れるか、一緒に整理しませんか

Novus Digital(ノバスデジタル)公式LINEでは、僕があなたの会社に合ったAIとの向き合い方を直接アドバイスしています。「補助金もあるし入れたいけど、何のためか言葉にできない」「そもそも入れるべきか迷っている」——そんな段階のご相談こそ大歓迎です。まずは登録だけでもOK。

公式LINEで相談してみる →

📎 あわせて読みたい

中小企業の経営者のための「AIとの向き合い方」|振り回されず、安売りもせず、経営に効かせる

📎 あわせて読みたい

社員にAIを使わせるべきか|現場の温度差に振り回されない経営者の構え方

Blog
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • 社員にAIを使わせるべきか|現場の温度差に振り回されない経営者の構え方
  • 日銀が金利を1%に上げた日に、広告費の話をしよう|利上げ時代に中小企業のホームページを集客の資産に変える考え方

関連記事

  • 「そんな指示、出してない」AIエージェントが勝手に動いた日
    「そんな指示、出してない」|AIエージェントが”勝手に”動いた日と、僕の相互チェック
    2026年6月23日
  • 日本人の40代男性経営者と20代の若手女性スタッフが、明るいオフィスでノートパソコンとグラフ資料を一緒に見ながら前向きに打ち合わせをしている場面。デスクには数字の資料。写真風、明るく華やかな雰囲気、ドキュメンタリーテイスト
    日銀が金利を1%に上げた日に、広告費の話をしよう|利上げ時代に中小企業のホームページを集客の資産に変える考え方
    2026年6月18日
  • 日本人の50代男性経営者が、地方都市の中小企業のオフィスで、少し離れた場所でパソコンに向かう若手社員たちを静かに見つめている場面。手前に経営者、奥に現場の社員。午前の柔らかい自然光、写真風、ドキュメンタリーテイスト、落ち着いた色調
    社員にAIを使わせるべきか|現場の温度差に振り回されない経営者の構え方
    2026年6月11日
  • 日本人の高齢の男性経営者(会長)と、親子ほど年の離れた若手社員が、和室で向き合って静かに語り合っている場面。夜、温かい照明。昔を懐かしむような穏やかな空気。写真風、ドキュメンタリーテイスト
    事業承継で本当に引き継ぐべきは「社長の想い」|後継者に伝える前に、Webで残しておくべきこと
    2026年6月10日
  • 日本人の50代男性の中小企業経営者が、日本の地方都市の自分の店舗兼事務所で、価格表とノートを前に少し考え込んでいる場面。窓から午前の柔らかい自然光が差し込む。写真風、ドキュメンタリーテイスト、落ち着いた暖色トーン
    中小企業の値上げの進め方|既存客を失わずに単価を上げる順番と伝え方
    2026年6月7日
  • 50代の男性経営者がデスクで複数のブラウザタブを開き、「おすすめツール11選」「無料5選比較」といった同じような見出しのブログ記事を見比べて、少し疲れた表情をしている。岡山県の地方都市オフィス、午前の柔らかい光、写真風
    なぜ「安くしないと選ばれない」会社ほど消耗するのか|中小企業が価格競争から抜け出す考え方
    2026年6月5日
  • 日本人の60代男性経営者が、自分のオフィスでノートパソコンの画面を見ながら「何を載せればいいんだ」と少し困った表情で腕を組んでいる場面。午前の柔らかい自然光、写真風、ドキュメンタリーテイスト、温かみのある色調
    ホームページに何を載せればいい? Web屋に「アクセス」「SEO」の話ばかりされてきた社長へ
    2026年6月2日
  • 岡山県の地方都市のオフィスで、60代の男性経営者が机を挟んで若手の聞き手に自社の歴史を熱く語っている場面。午前の柔らかい自然光、写真風、ドキュメンタリーテイスト、温かみのある色調
    社長の「想い」を言語化する完全ガイド|なぜWebに乗せるべきか、どう言葉にするか
    2026年5月30日
キュウ
Novus Digital代表:作る前に整理するWebパートナー
岡山で活動する、伴走型のWebマーケティングパートナー。
飲食店の店長・SVとして15年、運送業8年、現場で売上と集客に向き合ってきました。

ホームページ制作だけでなく、集客の流れや運用まで含めて一緒に整理するスタイルが特徴です。
Webが苦手な経営者の相談相手として活動しています。
プロフィールぺージはこちら

Recent Posts

  • 「そんな指示、出してない」|AIエージェントが”勝手に”動いた日と、僕の相互チェック
  • 日銀が金利を1%に上げた日に、広告費の話をしよう|利上げ時代に中小企業のホームページを集客の資産に変える考え方
  • 補助金や流行でAIを入れる前に|”何のために”を飛ばす中小企業が必ずつまずく理由
  • 社員にAIを使わせるべきか|現場の温度差に振り回されない経営者の構え方
  • 事業承継で本当に引き継ぐべきは「社長の想い」|後継者に伝える前に、Webで残しておくべきこと

Archives

  • 2026年6月
  • 2026年5月
  • 2026年4月
  • 2026年3月
  • 2026年2月

Categories

  • Blog
  • 事例

LINE で気軽に相談

ちょっとしたご質問やご相談は、LINE からお気軽にどうぞ。スマホ一つで、その場ですぐにメッセージを送っていただけます。

LINE 友だち追加 QRコード

PC でご覧の方は
QR コードを読み取ってください。

スマホからご相談ください

URL: https://lin.ee/pyWHY2N0

LINE で相談する

お問い合わせフォーム

制作のご相談・お見積もりや詳しいお問い合わせは、入力フォームからご連絡ください。お預かりした内容をもとに、ヒアリングのお時間をご案内いたします。

まずは相談だけでも OK お問い合わせフォームへ →
Novus Digital

Web 制作・Web マーケティングで、
事業に寄り添うパートナーです。

  • トップページ
  • サービス
  • 料金プラン
  • 実績
  • 会社情報
  • FAQ
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引法に基づく表記
拠点 岡山県(全国リモート対応)
営業時間 平日 9:00 〜 18:00
(土日祝も状況に応じて対応)
  • TOP
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引法に基づく表記
  • お問い合わせ

© 2026 Novus Digital All rights reserved.

目次