ホットペッパービューティーに載せると、毎月いくらかかるのか。今の掲載料は高すぎないか。ネットで調べると「月2.5万円から」「50万円以上」といろいろな数字が出てきて、どれを信じればいいのか分からない。
この記事では、その「掲載料はいくらか」の話だけに絞って書きます。やめる時期や、やめた後に残るものまで含めて考えたい方は、先に親記事の「ホットペッパービューティーの掲載をやめる前に」を読んでください。
先に答えを書いておきます。
※ 内容は2026年10月16日に、ホットペッパービューティーの公式のプラン案内(ヘア・キレイ)と、リクルートの「HOT PEPPER Beautyヘア/HOT PEPPER Beautyキレイ利用約款」(2026年9月14日適用の版)で確認したものです。料金や契約の条件はお店ごとの契約で決まるので、最終的にはご自身の契約書と担当の営業さんで確かめてください。
公式に分かること:金額は出ていない
まずは、公式に確かめられることと、確かめられないことを分けておきます。ここを分けておかないと、ネットの数字に振り回されます。
公式に載っているのは、プランの名前と中身
ホットペッパービューティーの公式の掲載案内には、目的別のプランが載っています。美容室向け(ヘア)と、ネイル・まつげ・リラク・エステ向け(キレイ)で、どちらも目的別に次の3つが紹介されています。
特集の数や写真の枚数は、ヘアとキレイで少しずつ違います。どのページにも金額は書かれておらず、掲載料金などは問い合わせてほしい、という案内です。利用約款でも、掲載費の金額は「当社が別途定める」とされていて、表には出ていません。
ネットの「月2.5万円から」は、どこまで信じていいか
「ホットペッパービューティー 掲載料」で調べると、上のほうに出てくる記事の多くが金額の表を載せています。よく見かけるのは、いちばん安いプランで月2.5万円前後、上のプランで月20万円から50万円以上、といった数字です。
ただ、僕が上位の記事を10本ほど読み比べたところ、公式の資料を出典に示して月額を書いている記事は見つかりませんでした。記事によって書いてある金額が違うこともあります。
もう1つ気をつけたいのは、書いている側の立場です。上位の記事の多くは、予約システムの会社や掲載の代理店、集客支援の会社が書いています(この記事も、最後に僕の相談窓口を載せています)。それが悪いわけではありませんが、数字は「だいたいこのくらいと言われている」くらいに受け取って、自分のお店の金額は見積もりで確かめるのが確実です。
掲載費とは別に、予約ごとにかかるお金
見落としやすいのが、毎月の掲載費とは別にかかるお金です。利用約款の第4条では、お店が払うものとして次の2つが決められています。
- 掲載費:毎月の掲載の料金。金額は契約で決まる
- ネット予約で来たお客さんの分:ホットペッパービューティーから予約して来店したお客さんの利用金額の1%(「共通ネット予約利用料」)と、それとは別に、お客さんに付くポイント分の負担
ネットの記事では「予約手数料は2%」「3%」などと書かれていることもありますが、約款で確かめられたのは1%の利用料と、別にポイント分の負担がある、というところまでです。ポイント分がいくらになるかは、自分のお店の契約と請求の明細で確かめてください。お客さんが増えるほど、この予約ごとのお金も増えます。見積もりの月額だけで比べると、実際に払う額より小さく見えてしまいます。
見積もりを取るときに、担当の営業さんに聞くこと
金額が公開されていない以上、自分のお店の掲載料を知るには見積もりを取るしかありません。これから載せる方も、今の契約を見直したい方も、担当の営業さんと話すときに次のことを聞いておくと、あとで「こんなはずじゃなかった」が減ります。
特に最後の2つは、申し込む前に聞いておいてください。利用約款では、一度申し込んだ契約はお店の側からは解除できない決まりになっています(第23条第3項)。毎月自動で続く「自動継続プラン」は、やめたい月の1日までに書面がリクルートに届けば、その月の末日でやめられます(第24条)。期間の決まった契約がいつやめられるかは、契約ごとに確かめる必要があります。
見積もりの紙をもらったら、口頭で聞いたことも書き込んでおきましょう。担当の営業さんが変わることもあるので、「いつ、誰に、何を聞いたか」が手元に残っていると、更新のときに話が早くなります。
払い続けるか決める:店長時代、毎月出していた数字
見積もりの金額を見て「高い」と感じても、それだけで決めるのは早いです。同じ月5万円でも、それで新しいお客さんが20人来ているのか、2人しか来ていないのかで、意味がまったく違います。
レジ締めのたびに、Excelに打ち込んでいた
僕は10年以上前、10店舗ほどの飲食グループで店長をしていて、ホットペッパーグルメにお店を載せていました。ビューティーではなくグルメの話で、料金の仕組みも当時と今では違いますが、「載せた分の効果をどう見るか」は同じです。
当時やっていたのは、ホットペッパーから来たお客さんの売上と人数を、毎日集計することでした。クーポンを持ってきたお客さんは、レジでレシートと一緒にクーポンを留めておく。携帯の画面を見せてくれたお客さんも、レジで記録する。そして毎日のレジ締めのときに、それをExcelに打ち込んでいました。
月末には、そこから出した数字を店長会議で報告していました。僕も知りたかったし、社長がいちばん知りたがっていたのも、ホットペッパーを使ったことで、どれだけ売上が上がり、どれだけお客さんが来たかです。
ポイントは、販促費に掲載料だけでなく、値引きした額やプレゼントした品まで入れていたことです。どれも、ポータルサイトで集客するために使っているお金です。ビューティーなら、そこに予約ごとの利用料とポイント分の負担も入ります。なお、売上はそのまま手元に残るお金ではないので、続けるかを決めるときは、材料費などを引いたあとにどれだけ残るかも合わせて見ておくと安心です。
正直に言うと、この集計は完ぺきではありませんでした。携帯の画面を見せてくれたお客さんの記録は、忙しい時間だとよく漏れていました。それでも、毎月同じやり方で数え続けると、数字の増え減りは見えてきます。ぴったりの数字より、毎月同じ物差しで見ることのほうが大事だと、このとき覚えました。
今なら、予約の記録から出せる
ホットペッパービューティーでネット予約を受けているなら、当時の僕のようにクーポンを数えなくても、予約の記録からホットペッパービューティー経由のお客さんの数が出せます。そこに、もう1つ数字を足してみてください。
新しいお客さん1人あたりの費用
(1か月の掲載費 + 予約ごとの負担 + クーポンの値引き)÷ その月にホットペッパービューティーから来た、はじめてのお客さんの数
説明のための仮の数字で言うと、合わせて月6万円かかっていて、はじめてのお客さんが12人なら、1人あたり5,000円です。この金額を、そのお客さんが最初の1回で払ってくれる金額や、2回目、3回目と通ってくれる割合と並べてみると、高いか安いかが自分のお店の言葉で言えるようになります。
もう1つ見てほしいのが、2回目からのお客さんの予約もホットペッパービューティーを通っていないか、です。常連さんの予約まで通っていると、新しいお客さんを集めるためのお金を、すでに来てくれているお客さんにも払い続けていることになります。2回目からの予約を自分のページやLINEで受けられるようにすると、払っているお金が何のためのものか、はっきりします。
掲載料金が上がった、上がると言われたときの考え方は、「ホットペッパービューティーの掲載料金が上がったら」にまとめています。
2回目からの窓口の案内は、店頭での声かけやお会計のときにお渡しするカード、お店のSNSで行いましょう。ホットペッパービューティーの掲載ページやメッセージを使って外の予約先へ誘うのは、掲載のルールに触れることがあるので避けてください。
「払えない」と感じたら、先にやること
数字を出してみて、今の掲載料はもう重い、払い続けるのが苦しい、と分かることもあります。そのときに慌てて動かないよう、順番を書いておきます。
- まず、自分の契約の形と次の更新日を確かめる。期間の決まった契約か、毎月自動で続く契約かで、やめられる時期が変わります。契約書で見る場所は、親記事の「まず確認:あなたの契約は『期間の決まった契約』か『自動継続』か」にまとめています。
- 次に、担当の営業さんに早めに相談する。今より費用を抑えたプランに変えられるか、いつから変えられるかを聞きます。契約の途中でお店の側から解除はできない決まりなので、契約で決まった期間の掲載費は、払う決まりのまま残ります。いつまでの分になるかは、担当の営業さんに確かめてください。早めに話すほど、選べる道が残ります。
- 途中でやめた場合のお金は、先に確かめる。違約金の決まりや、払う額の確かめ方は「ホットペッパービューティーを途中でやめると費用はどうなる?」に書いています。
- 無料プランに下げることも考えるなら、見え方の変化を知っておく。無料にしたときの話は「ホットペッパービューティーの無料プランは検索に出なくなる?」にまとめています。
どの道を選ぶにしても、やめたあとに新しいお客さんがどこから来るかを、先に用意しておくことが大切です。いきなり全部やめずに、更新日から逆算して少しずつ切り替える順番も、親記事に書いています。
まとめ:掲載料は「見積もりで確かめて、自分の数字で決める」
- ホットペッパービューティーの掲載料の金額は、公式には出ていない。公式のプラン案内にあるのはプラチナ・バリュー・EPRPといったプランの名前と中身まで
- ネットの「月2.5万円から」などの数字は、公式の資料を出典にしたものが見当たらず、記事ごとに食い違う。自分のお店の金額は見積もりで確かめる
- 掲載費とは別に、ネット予約で来たお客さんの利用金額の1%と、ポイント分の負担がある(約款第4条)
- 見積もりでは、月額・予約ごとの負担・契約の単位・プラン変更の時期・やめるときの期限を聞いておく
- 払い続けるかは「売上のうちホットペッパービューティーから来た分」「来店人数のうちの割合」「販促費に対する売上(費用対効果・ROAS)」「新しいお客さん1人あたりの費用」で決める
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