ペライチで作ったお店のホームページ。毎月の支払いが続いているけれど、そろそろ別のサービスに移りたい。あるいは、もうホームページ自体を見直したい。でも、解約した瞬間にページが消えて、お店の名前で検索した人が何も見られなくなったら困る。独自ドメイン(お店の名前のアドレス)がどうなるのかも分からない。
そんなふうに、解約ボタンの前で手が止まっているお店や事務所のオーナーさんに向けて、この記事を書きました。
僕は岡山でホームページ制作をしています。もともとは飲食店の店長で、そのころ会社のホームページを一人で作ったことがあります。だから、自分で作ったページを「止めたらどうなるのか分からない」まま触る怖さは、よく分かるつもりです。
この記事では、この3つをもう少しくわしく、「何が消えて、何が残るのか」「いつまでに何をすればいいのか」「ドメインとメールはどうなるのか」の順に書いていきます。支払いを止めたいだけの方は、「解約の手順と期限」の章だけ読めば止められます。
※ 内容は2026年9月29日と10月19日に、ペライチの公式ヘルプ・利用規約・料金ページで確認したものです。ペライチの仕様や料金は変わることがあるので、操作する前に公式ヘルプもあわせて確認してください。
ペライチを解約すると何が起きる? 消えるもの・残るもの

「解約したらページが全部消える」と思っている方もいれば、逆に「解約してもページはそのまま見られる」と思っている方もいます。どちらも、今のペライチの仕組みとは少し違います。ここを取り違えると、必要のない心配をしたり、お客さんの入り口が急になくなったりします。まずは、契約期間が終わったときに何が変わって、何が変わらないのかを見てください。
契約期間が終わると、ページは「非公開」で残る
ペライチでいう「解約」は、有料のプランをやめて、無料のフリープランに戻ることです。公式ヘルプによると、解約の手続きをしてもすぐには変わらず、今の契約期間が終わるまでは、これまでどおり有料の機能を使えます。
変化が起きるのは、契約期間が終わった日です。
| 項目 | 契約期間が終わるとどうなるか |
|---|---|
| ページのデータ(文章・画像・デザイン) | 残る。マイページに保存され、削除はされません |
| ページの公開 | すべて止まる。フリープランで公開できるページは0枚です |
| 独自ドメイン | ドメインの契約は続く(自動更新も続く)。ただしページには使えなくなります |
| フォーム・予約・メルマガ | 止まる。予約一覧のCSVの書き出しは、解約後もできます |
| 払ったお金 | 途中でやめても、日割りの返金はありません |
いちばん大事なのは、2行目です。以前は、無料のフリープランでもページを公開できる枠がありました。ところが2025年10月1日から、登録した時期にかかわらず、フリープランで公開できるページは0枚になっています。友人紹介などで無料でもらえた公開の枠も、このときになくなりました。
つまり今は、解約=お店のページがネット上から見えなくなるということです。データは残っているので、有料プランを契約し直せば続きから使えます。でも、お客さんから見れば「お店のページが消えた」のと同じに見えます。
ネット上の解約の記事には、この改定より前に書かれたものも多く残っています。「無料プランでもページは公開できる」と書かれていても、今は当てはまらないので気をつけてください。
「解約」「下のプランへの変更」「退会」は別物
ペライチには、似た言葉が3つあります。押すボタンを間違えると取り返しがつかないものもあるので、先に違いを見ておきましょう。
| 手続き | 何が起きるか | ページのデータ |
|---|---|---|
| 解約 | 契約期間が終わったら、フリープランに戻る | 残る(非公開) |
| 下のプランへの変更 | 契約期間が終わったら、下のプラン(例:ビジネスからレギュラー)に切り替わる。申し込みの取り消しもできる | 残る(公開できるページ数はプランしだい) |
| 退会 | アカウントごと削除する | すべて削除。復旧はできない |
支払いを止めたいだけなら、選ぶのは「解約」です。「退会」は、ページを二度と使わないと決めてからにしてください。公式ヘルプにも、退会するとページはすべて削除され、復旧は一切できないと書かれています。退会したあとは領収書も発行できなくなるので、経費の記録に必要な方は先に発行しておきましょう。
また、ペライチで取ったドメインの契約期間が残っていると、退会はできない仕組みになっています。退会まで考えている方は、先にドメインをどうするかを決める必要があります(ドメインの章で書きます)。
ペライチの解約の手順と期限|完了メールまで確かめる
解約の操作そのものは、数回のクリックで終わります。気をつけたいのは、操作よりも「いつまでにやるか」と「本当に終わったかの確かめ方」です。
解約の手順
公式ヘルプに書かれている流れは、次のとおりです。
大事なのは4番目です。公式ヘルプには、完了メールが届かない場合は、手続きが完了していないと書かれています。ボタンを押したつもりで止まっていて、次の月も請求が来た、ということにならないよう、メールが来るまでは「まだ終わっていない」と考えてください。迷惑メールのフォルダに入っていることもあるので、そちらも見ておきましょう。
期限は「更新日の3営業日前」。余裕をもって1週間前に
ペライチの利用規約では、月ごとに支払うプランについて、期間が終わる日の3営業日前までにプランの変更や退会を申し込まないと、同じプランで自動的に更新されると決められています。また、月の途中でフリープランに変えても、その月の1か月分は支払う決まりです。
ただ、年契約や2年・5年の契約に同じ期限が当てはまるのかは、規約やヘルプからははっきり読み取れませんでした。「3営業日前」は土日や祝日をはさむと思ったより早く来ることもあるので、更新日の1週間以上前に手続きを済ませておくのが安心です。
更新日は、ペライチの「ご契約情報」の画面で確かめられます。月契約でも年契約でも、カードで払っている場合は、期間が終わる日の翌日(更新日)に自動で決済されます。
途中でやめても、返金はない
ペライチの公式ヘルプ・利用規約・料金ページのどれにも、契約期間の途中で解約しても日割りなどの返金はないと書かれています。たとえば年契約の途中で「もう使わない」と決めても、残りの期間分は戻ってきません。
裏を返すと、解約の手続きをしても、払った期間の終わりまではページを公開したまま使えます。新しいサイトの準備は、この「残りの期間」の中で進めると考えると、ムダがありません。
独自ドメインは「どこで取ったか」で打つ手が変わる
お店の名前の入ったアドレス(独自ドメイン)を使っている方は、ここがいちばん大事な章です。先に書いたとおり、プランを解約してもドメインの契約は止まりません。そして、ドメインをこの先どうするかは、「どこで取ったか」で答えが変わります。
まず確かめる:ドメインを取ったのはペライチか、他の会社か
ペライチにログインして、「ドメイン取得・管理」の画面を開いてください。
- そこに自分のドメインが載っている → ペライチで取ったドメインです
- 載っていない → お名前.comやムームードメインなど、他の会社で取ったドメインを、ペライチにつないでいる状態です
制作を誰かに頼んだ場合は、その人や会社の名前で取られていることもあります。その場合は、まず「誰の名前で、どこで取ったか」を聞くところから始めてください。
ペライチで取ったドメインは「外部移管」しないと、よそで使えない
ペライチで取ったドメインについて、公式ヘルプははっきり「ペライチでのみ利用可能」と書いています。WordPressなど別のサービスで同じアドレスを使いたいなら、ドメインの管理をほかの会社に移す「外部移管」という手続きが必要です。
ここで気をつけたいのが、ドメインの自動更新は有効期限の30日前に決済されることです。決済されたあとに移管しても、その更新分は返金されません。移管するなら、有効期限の30日前より前に終わるよう、2週間かかる場合も見込んで早めに動いてください。
移管が終わったら、移管先の会社の画面でアドレスの「行き先」(DNSという設定)を新しいサイトに向けます。この設定を忘れると、ドメインは移ったのにページが表示されない、ということが起きます。
他の会社で取ったドメインなら、行き先を書き換えるだけ
他の会社で取ったドメインの場合、ドメインの契約はもともとその会社のままです。ペライチには、Aレコードという設定でアドレスの行き先をペライチに向けて、つないでいるだけです。
なので、ペライチをやめてもドメインはそのまま手元に残ります。新しいサイトができたら、ドメインを取った会社の画面で、Aレコードを新しいサイトの行き先に書き換えれば、同じアドレスのまま引っ越せます。ペライチ側の解約と、ドメインの契約は関係ありません。
ただし、同じドメインをペライチと新しいサイトの両方で同時に使うことはできません。書き換えた時点で、アドレスを打った人が見るのは新しいサイトになります。
ドメインをもう使わないなら、30日前までに自動更新を止める
ペライチで取ったドメインを今後使わないなら、有効期限の30日前までに自動更新を止めます。「ドメイン取得・管理」でドメインの「詳細」を開き、「更新・お支払い情報」の自動更新を「無効にする」に変えます。30日前を過ぎると次の1年分の契約ができてしまい、その年の分は止められません。
ひとつだけ考えておいてほしいのは、手放したドメインは、しばらくたつと誰でも取れる状態になることです。お店のチラシや名刺、看板、Googleマップにそのアドレスを載せている場合、まったく別の人がそのアドレスを取って使うこともありえます。使わないと決める前に、そのアドレスをどこに載せているかを一度見直してください。
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独自ドメインのメールを使っているなら、先に確かめる
ネットの解約記事にほとんど書かれていないのが、メールの話です。お店の名前のアドレスで「info@お店の名前.com」のようなメールを使っている方は、ここを読まずに動くと、ある日突然メールが届かなくなることがあります。
また、ペライチ経由のGoogle Workspaceは、2026年4月21日で新しい申し込みと関連する機能の提供が終わりました。すでに使っている方は、ペライチのドメイン管理の画面から、Googleとの直接の契約に切り替えられます。メールのデータはそのまま引き継がれますが、切り替えたあとにGoogleの管理画面で支払いの設定をしないと、サービスが止まるおそれがあると案内されています。
なお、ペライチを解約(フリープランに変更)しただけのときに、ペライチ経由のGoogle Workspaceがどうなるかは、公式ヘルプからははっきり読み取れませんでした。メールを使っている方は、解約の前にペライチの問い合わせ窓口で確かめておくと安心です。
ペライチのページはそのまま持ち出せない|引っ越しは「作り直し」
最後に、引っ越しを考えている方に、先に知っておいてほしいことがあります。ペライチで作ったページは、そのまま別のサービスに持っていくことはできません。

持ち出せるもの・持ち出せないもの
ペライチの公式ヘルプには、ペライチで作ったホームページは、他社のレンタルサーバーなどで使える形では提供していない、と書かれています。ペライチは、ページを作る道具と、ページを置いておく場所をセットで貸してくれるサービスです。だから、道具ごと借りていたページを、そのまま外へ持ち出すことはできない、という仕組みです。これはペライチが悪いのではなく、こういう「借りて使う」サービスに共通する性質です。
| もの | 持ち出せるか |
|---|---|
| ページのデザイン・作り | 持ち出せない。新しい場所で作り直し |
| 文章 | ページから自分でコピーして控える |
| 写真 | 元の写真を手元に残しておく。無ければページから保存する |
| 予約の一覧 | CSVで書き出せる(解約後も可) |
| 独自ドメイン | ペライチで取ったものは外部移管、他社なら行き先の書き換えで持っていける |
文章と写真は、解約したあとも非公開のデータとしてマイページに残ります。とはいえ、契約し直さないと公開画面で確かめにくくなるので、新しいサイトの準備を始める前に、今のページの文章と写真を控えておくのがおすすめです。
次の置き場所は「自分の名前で持てて、自分で直せるか」で選ぶ
引っ越し先を選ぶとき、僕が見てほしいと思うのは、デザインのきれいさより先に「その場所をどれだけ自分のものとして持てるか」です。
僕自身、Webの仕事を始めるときに、何を自分の道具にするかでかなり迷いました。最初はHTMLやCSS、JavaScriptといった、ページの作りを直接書く勉強を途中まで進めていました。オンライン講座でサイトを作ってみたりもしたのですが、これを一から全部手で書いていくのは、当時の自分には厳しいと感じました。
そこで、もっと簡単にページが作れるサービスを探しました。候補に挙がったのが、STUDIOやペライチのような、ブラウザの上で組み立てられるサービスです。どちらも、始めやすさではとても魅力がありました。
それでも最終的に選んだのは、もともと少し触ったことがあったWordPressでした。理由は、使っている人がとても多く、困ったときに調べれば答えが見つかること。そして、自分で少しずつ手を入れて直していけることです。借りた道具の中だけで完結するより、あとから自分で変えられる余地が大きいほうがいい、と考えました。
ペライチは、すぐにページを出せる手軽さがある一方で、やめるときに持ち出せるものは限られます。それを分かったうえで選ぶなら、何の問題もありません。次の置き場所を選ぶときも、同じ目で見てください。目安は3つです。
更新日から逆算する、引っ越しの順番
ペライチをやめて別の場所に移るときは、「プランの期限」と「ドメインの期限」が別々に進んでいることに注意してください。順番は次のとおりです。
ポイントは、新しいサイトが動き出してから、ペライチを止めることです。先に解約して、契約期間が終わるまでに新しいサイトが間に合わないと、その間お店のページは非公開になり、検索した人には何も見えなくなります。間に合いそうにないなら、もう1回だけ更新してつなぐのも、立派な選択肢です。
自分で作るか、人に頼むかで迷っている方は、こちらの記事も参考にしてください。
📎 あわせて読みたい
まとめ|解約ボタンの前に、3つの確認から
ペライチの解約について、もう一度ポイントをまとめます。
- 解約しても、ページのデータは消えない。契約期間の終わりまでは今のまま使える
- 契約期間が終わると、すべてのページが非公開になる(フリープランで公開できるのは0枚)
- 「退会」はページが全部消えて戻らない。支払いを止めたいだけなら「解約」
- 解約は更新日の3営業日前まで。余裕をもって1週間前に。完了メールが来るまで終わっていない
- 途中でやめても返金はない。残りの期間で新しいサイトを準備する
- 独自ドメインは別の契約。ペライチで取ったものは外部移管が必要で、30日前の自動決済に注意
- メールを使っているなら、ドメインを動かす前にメールの設定を確かめる
- ページはそのまま持ち出せない。文章・写真は先に控える
解約の操作そのものは、数回クリックすれば終わります。難しいのは、その前の「更新日とドメインの期限はいつか」「ドメインはどこで、誰の名前で取ったか」「メールはどこで使っているか」を確かめるところです。
もし一人で確かめるのが不安なら、一緒に見るところから始めませんか。今のペライチの契約とドメインの取り先を確かめて、止めていいもの・残すべきものを整理するだけでも、更新日の前の不安はだいぶ軽くなるはずです。
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